【冬到来】いよいよ寒くなってきました!現場の冬は過酷です!
- takedensha
- 11月6日
- 読了時間: 5分
# いよいよ寒くなってきました!現場の冬は過酷です!
11月に入り、朝晩の冷え込みがぐっと強くなってきました。街ではコート姿の人が増え、息が白くなる日も。電気工事の現場にとっては、ここからが“冬の本番”。正直に言えば、冬の現場は過酷です。けれど、その厳しさを受け止め、仲間とともに安全に乗り切ることで、確かな技術とチームワークが育っていきます。今日は、竹電社のリアルな冬の現場事情と、実践している寒さ・安全対策をまとめてご紹介します。
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## ■ 氷点下の朝が日常。まずは「安全に立つ」ことから
冬の朝礼はまだ空の色が薄い時間帯。足場板には霜が降り、鉄骨や手すりはキンと冷えています。軍手越しに伝わる金属の冷たさは、想像以上。配線・結線などの細かい手作業は、指の感覚が鈍ると一気に難易度が上がるため、**「作業に入る前に、まず体を温めて“指を起こす”」**ことを徹底しています。
- 足場・スロープの凍結チェック
- 朝礼時に「今日の危険ポイント」を共有
- 手指ストレッチ・軽い握力運動で“感覚を戻す”
- 電動工具は試運転で回転ムラ・異音の有無を確認
**“安全に立てない場所では、そもそも作業は始めない。”** これが竹電社の鉄則です。
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## ■ 寒さは最大の敵。でも「慣れ」と「準備」で味方にできる
経験豊富な職人ほど、防寒準備は早く・抜かりなく。ここ数年で普及した電熱ベスト(バッテリー式ヒーター)は、冬場の生産性と安全性を大きく引き上げました。**“体幹を温める”**ことは、指先の作業精度にも直結します。
### 竹電社の基本レイヤリング
1. **吸湿速乾インナー**:汗冷えを防止
2. **保温ミドル**:フリースや中綿で熱を保持
3. **防風アウター**:風を切るシェルで体感温度低下を抑制
4. **電熱ベスト**:体幹に直接“温源”を追加
5. **防寒手袋+インナー手袋**:細作業用と運搬用を使い分け
6. **ネックゲイター・ニット帽・耳当て**:露出部の冷えを最小化
**温かい飲み物**も欠かせません。休憩所にはポットやスープを常備。湯気を囲んで「次の工程」をサッと確認する、この数分が心身のリセットになります。
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## ■ 冬特有の“見落としやすい危険”に要注意
冬は事故要因が微妙に変わります。寒さだけでなく、材料特性や人の判断も“冬仕様”に切り替える必要があります。
- **路面凍結・霜**:足場板・昇降階段の滑りは最優先で除去
- **樹脂・ケーブルの硬化**:割れ・白化・被覆傷に注意し取り回し速度を落とす
- **結露**:盤・機器内の水分は漏電リスク。養生+除湿で対応
- **金属の冷間脆性**:締結トルクの管理と増し締め計画を強化
- **寒さによる判断遅延**:工程切替時の声かけ頻度を増やす
竹電社では、**「冬季版リスクアセスメント」**を別立てで運用。朝礼で“今日の気温・路面状況・風速”を簡易掲示し、**“体調申告”**(眠気・頭痛・手指の冷えの強さ)も合わせてチェックします。
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## ■ 室内は暖かい? いえ、温度差が落とし穴です
空調が入った室内工事は外気より快適な一方、**屋外⇄屋内を行き来する温度差**が体力を奪います。汗をかいてからの外気は、体感温度を急降下させ、判断遅延を招きがち。
→ **こまめなレイヤー調整・汗冷え対策・休憩ごとのインナー交換**で未然に防ぎます。
**照明器具の取り扱い**も冬は繊細に。低温下では樹脂パーツのはめ込みに過大力がかかり、爪折れや微細クラックが発生しやすくなります。**「焦らない・無理に押し込まない」**は冬の合言葉。
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## ■ 冬こそ近づく“心の距離”——チームで温め合う
寒い季節は自然と声かけが増えます。「冷えてない?」「スープ飲む?」——この小さなやりとりが、現場の空気をやわらげ、**“注意喚起の通り道”**を整えます。
差し入れの温かいコーヒー、使わなくなった防寒グッズの貸し借り、休憩所のストーブ前の雑談。どれも管理表には載らないけれど、**安全文化の土台**です。
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## ■ 新人たちの“初めての冬”を、全員で支える
今年入社の新入社員にとっては、これが初めての冬の現場。ベテランは**「寒さの何が作業を難しくするか」**を具体的に伝えます。
- ケーブルの癖が強く戻るので、**取り回しの“待ち”**が必要
- 結束バンドは低温で割れやすい。**選定(屋外用・耐候タイプ)**と**締め込み力**に注意
- 梯子・脚立は靴裏の雪・霜を拭ってから昇る
- 図面確認は風の当たらない場所で。**ペン先凍結対策**(油性/鉛筆の選択)
**「寒いけど、やり切ったときの達成感がすごい」**
新人のこの一言が、現場の士気をぐっと上げてくれます。
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## ■ 竹電社の“冬用・現場運営”ミニルール
- **休憩頻度の再設計**:短く回数多め(温度・風速で変動)
- **指差呼称の頻度UP**:合図は“過剰なくらいハッキリ”
- **工具の置き方を冬仕様**:直置き最小化、養生マット上へ
- **濡れ物の即時隔離**:結露・降雪で濡れたものは養生エリアに退避
- **予備の乾いた手袋**を常に1組持つ
- **“温まってから細作業”**を合言葉に工程を並べ替え
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## ■ よくある質問(現場見学・応募検討の方へ)
**Q1:冬の現場はどれくらい過酷?**
A:氷点下・強風・凍結は日常です。ただし、装備と運営を冬仕様にするとリスクと負担は大幅に下げられます。竹電社では**電熱ベスト支給(または手当)・防寒備品の標準化・冬季リスクアセスメント**を運用しています。
**Q2:未経験でも大丈夫?**
A:大丈夫です。ベテランが**“冬の勘所”**を具体的に教え、作業は段階的にお任せします。まずは安全に慣れ、次に精度、最後にスピードです。
**Q3:体調管理で気をつけることは?**
A:睡眠・入浴・朝食(たんぱく質+温かい汁物)を習慣化。現場では**水分補給**も重要です。冬でも脱水は起きます。
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## ■ まとめ:冬を越えた先に、確かな成長がある
冬は、職人にとって技術と心の“耐寒訓練”の季節です。凍てつく空気のなか、1本のケーブルを所定のRで収める。傷一つない仕上がりで照明が灯る瞬間、冬の厳しさは“誇り”に変わります。
竹電社は、**安全第一・品質最優先・チームで支える現場運営**を冬仕様に再設計し、今日も一歩ずつ確実に前へ進みます。
寒さに負けず、仲間とともに。——この冬も、全力で。
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