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電気工事のレベルは露出配管で決まる!職人が語る『美しさの条件』とは?

  • takedensha
  • 12 分前
  • 読了時間: 4分

電気工事にはさまざまな作業がありますが、その中でも“電気屋の技術力”がもっとも分かりやすく表れるのが露出配管です。


露出配管は、その名の通り配管が“見える”工事のため、誤魔化しがまったく効きません。

曲げのズレ、通りの甘さ、水平の狂い、クランプのピッチの乱れ……すべてが仕上がりとして残ります。


だからこそ、美しい露出配管を作れる職人は、誰が見ても「あ、この人は上手い」と分かるほど。

まさに電気屋としての力量が一目瞭然で伝わる作業なのです。


電気屋の世界ではよく「露出配管ができれば一人前」と言われますが、その理由について深掘りしていきます。


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露出配管の美しさは“電気屋の名刺”


露出配管は、現場の印象を左右する目立つ工事です。

一本の配管がまっすぐに通っているだけで、現場全体が引き締まり、見る人に安心感を与えます。


・配管の通りが揃っているか

・曲げが均一で美しいか

・クランプのピッチにムラがないか

・高さや壁からの距離がきれいに揃っているか

・墨出しが正確であるか


こうした要素がひとつでも欠けると、完成度は大きく下がります。

逆にすべて満たされた露出配管を見ると、経験者は必ず「丁寧な仕事をしているな」と感じます。


露出配管は、いわば“電気屋の名刺”。

職人の技術だけでなく、仕事への誠実さやこだわりまで伝わる工事なのです。



なぜ露出配管は難しいのか?


露出配管が難しいと言われる理由には、大きく3つのポイントがあります。


【1】誤魔化しが効かない

隠蔽配管と違い、露出配管はすべてが目に見えます。

少しのズレもごまかせないので、仕上がりがそのまま評価につながります。


【2】寸法取りとルート選定にセンスが必要

現場には梁やダクト、他業者の配管など、さまざまな障害物があります。

その中で「どう美しく配管を通すか?」というセンスと経験が問われます。


【3】曲げ精度とスピードの両立

配管の曲げは、角度が1度違うだけで仕上がりが変わります。

しかも現場は時間との勝負。

綺麗に、そして早く仕上げる技術が求められます。


こうした要素が重なるため、露出配管は電気屋の中でも特に難易度が高い作業とされています。



露出配管ができる=一人前と言われる理由


先輩職人が新人に口を揃えて言う「露出配管ができたら一人前」という言葉には、明確な理由があります。


露出配管が美しく仕上げられるようになる頃には、

・図面の理解

・寸法取り

・墨出しの精度

・機器位置の把握

・現場ルートの判断

・曲げ技術

・他職との調整


こうした“電気屋の総合力”が自然と身についているからです。


つまり、露出配管は技術を磨いた“結果としてできるもの”。

これこそが、一人前の判断材料になる理由です。



若手に伝えたい“露出配管の醍醐味”


若手にぜひ伝えたいのは、露出配管には“成長を実感できる楽しさ”があるということです。


最初はうまくいかなくても、毎日少しずつ正確さが増していく感覚。

一本通るたびに、自分の成長が目に見える形で残る。

これは電気工事の中でも、特に魅力的なポイントです。


・曲げが揃わない

・高さがバラつく

・通りが決まらない


誰もがこうした苦戦を経験します。

しかし、ある日「今日の配管、なんか綺麗に通ったな」と感じる瞬間が必ず訪れます。


そこから露出配管が一気に楽しくなり、“技術を極める喜び”が出てきます。



美しい露出配管のために大切なポイント


若手向けに、美しい露出配管を仕上げるためのコツをまとめます。


・墨出しは丁寧に

・水平・垂直はミリ単位で意識する

・クランプのピッチは数字で統一する

・曲げは最初の1回で決める意識を

・無駄なルートは作らない

・全体の通りを先にイメージする

・焦らず、丁寧に、正確に

・「誰が見ても綺麗」を目指す


シンプルなポイントですが、これを継続できる職人が“本物の電気屋”です。



まとめ:露出配管は電気屋の誇り


露出配管は、電気工事の中でも難易度が高く、技術が如実に表れる作業です。


しかしその分、仕上がった時の達成感は大きく、現場に“作品”として残ります。

美しい露出配管は、職人の技術・丁寧さ・誠実さがそのまま表れた結果です。


これから露出配管に挑戦する若手の皆さんへ。

ぜひ、この“電気屋の醍醐味”を楽しみながら、一本一本、技術を磨いていってください。

 
 
 

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